失敗しない税理士の選び方①

税理士変更

前回と前々回の記事では
「なぜ税理士に不満を持つのか?」
について
「期待値のズレ」
「コミュニケーションのズレ」
が主な原因であると解説しました

今回と次回の記事では
どうやって税理士を選べばいいのか?
という疑問を解き明かしていきます

今回は
「期待値のズレ」を防ぐ対策
について深掘りしていきます

税理士は国家資格であり
その資格が保証している立場は
「適正な納税を支援する税務の専門家」です

前々回記事「なぜ税理士に不満を持つのか?①」

なのに、融資や補助金、経営相談まで
幅広く対応してくれるはずという期待に対し
税理士が期待通りの対応をしてくれない

このズレを「期待値のズレ」と表現しました

「期待値のズレ」を防ぐために
真っ先に行って欲しいことがあります

それは
「自分は税理士に何を求めているのか?」
これをはっきりさせることです

ここが曖昧なままだと
誰を選んでも期待外れになります

例えば

・とにかく安く税務申告だけお願いしたい
・節税の提案を積極的にしてほしい
・設備投資や資金調達の判断を支援してほしい

まずはこのように
ご自身の期待を言語化してみてください

思いつく限り言語化できたら
その中で「ここだけは譲れない」という
軸を一つ決めてほしいのです

全ての期待に応えられる税理士は少ないですが
軸が一つあるだけで
税理士選びの迷いはかなり減らせます

「経営のことなら何でもお任せください」
このような税理士のホームページがあるとします

しかし実態は
「何でもできる」≒「これと言った強みがない」
ということも珍しくありません

なぜそうなるのか
少しだけ税理士側の事情を話します

特に、顧問先を増やしたい場面では

・できることを広く見せたい
・できることが少ないと思われたくない

という心理が働きます

そのように間口を広げることで
数多くの顧問契約を獲得しようとします

結果として

・経営をトータルサポートします
・何でもお気軽にご相談ください

といった広告ができあがります

しかし、その弊害として
実はあまり経験がないにも関わらず
「できます」と言ってしまうことがあります

例えば
「どんなビジネスが儲かりそうですか?」
というよくある質問に対し
「その質問には専門外なのでお答えできません」
とはっきり答える税理士は多くありません

そのように答えてしまうと
顧問契約を解除されるかもしれない
と考えるからです

その結果、なんとなくその場を濁し
「この税理士さんは経営相談にも乗ってくれる」
と顧問先の期待を膨らませてしまいます

実際には踏み込んだアドバイスはなく
相談の結果何も得られていないのですが

「何でも対応できます」が
「何でもそれっぽく対応する」
になっているかもしれません

税理士は税務の専門家だから
税金のことなら何でも対応してくれる

これも実は正しくありません

例えば法人の節税対策だと

・決算前に納税予測を行ない
 複数の節税対策を提案し、
 メリット・デメリットを伝える税理士

・聞かれたことだけ調べて答える税理士

などがいます

また

・相続税に強い税理士
・法人の決算申告に強い税理士
・不動産業専門の税理士
など

税務の中でも専門性に違いがあります

特に、相続税についてはその傾向が顕著です
相続は法人の決算と違い
毎年発生するものではありません

相続に特化している場合とそうでない場合では
納税額や税務調査の対応力に大きな差が出ます

「税理士に頼めば安心」ではなく
「誰に頼むか」
という視点が大切です

昔は税理士の強みを知るには

・直接会って確かめる
・知人に紹介してもらう

くらいしか方法がありませんでした

しかし、今は面談前にある程度の確認ができます

ポイントは
その税理士が発信している情報に触れることです

ブログやセミナーなど
ご自身が求めている専門分野について
情報発信がされているかを確認するのです

しかし、情報発信をしている税理士は
まだまだ少ないのも事実です

税理士は、同業者(他の税理士)からの評判を
極端に気にする傾向があります

発信している情報について
細かな抜け漏れ、誤解を生むような伝え方
などがあると同業者から叩かれるかも
と恐れているからです

だから

・税制改正の要約のような無難な発信をする
・そもそも情報発信をしない

このような状況になるのです

それでも情報を発信しているということは
その分野に相当自信を持って取り組んでいる
このように考えていいと思います

・セミナーを開催しているなら参加してみる
・ブログや本を書いているなら読んでみる

そういった行動を通じて
ホームページだけでは分からない
その税理士の本当の専門分野を
事前に確認することをお勧めします

自分の軸も決まった
税理士の強みも分かった
そうなったらいよいよ面談です

面談の際には次のような点を確認しましょう

・税務の専門分野は何なのか?
・税務以外の強みは何なのか?
・得意な業種はあるのか?
・それらの経験年数・対応件数はどのくらいか?
・どれくらいの売上規模の顧問先が多いのか?
 (小規模事業者特化、大規模法人特化など)

こういった質問に具体的に答えられるかどうかで
その税理士の実態が見えてきます

「期待値のズレ」は
契約後ではなく契約前にほぼ決まっています

・自分が税理士に求めることを言語化する
・それに普段から取り組んでいる税理士を選ぶ
・面談の前に発信内容を確認する
・面談の際は具体的な実績を確認する

これらを実践することで
「期待値のズレ」は大きく減らせます

税理士の強みは
「資格」ではなく「経験」です

ちなみに私自身は
できること得意なことだけでなく
できないこと、苦手なこともお伝えしています

以前に顧問先から
「親が亡くなったので相続税申告を依頼したい」
と言われた際
「経験がないので、別の税理士を紹介します」
と伝え、相続専門の税理士を紹介しました

背伸びをして「できます」と答えた結果
逆に迷惑をかけてはいけないと思ったからです

次回は税理士への最大の不満である
「コミュニケーションのズレ」を防ぐ方法
についてお話します

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