申告書提出前にやって欲しいこと
確定申告も終盤に差し掛かり
あとは提出するだけ
ここまで来ると
早く終わらせたくなりますよね
ただ
提出ボタンを押す前に
ぜひ一度やってほしい確認があります
それが
前年と数字を比較すること
税理士は必ずこの前年比較をしています
前年比較をしている人は多くない

会計ソフトには
前年比較の機能が用意されています
ですが
ご自身で確定申告をしている方の中には
この機能を使わず
そのまま申告される方も多いようです
去年より増えたかな
去年より減ったかな
このくらいの感覚で終わってしまう
といったケースも少なくありません
ですが
数字は並べて比較してみると
思わぬ違和感に気づくことがあります
前年比較でミスがみつかることも
数字はひとつだけ見ても
異常に気づきにくいものです
例えば
家賃が去年は100万円あったのに
今年は0円になっている
こんな数字を見たら
「そんなはずはない」
と思うはずです
家賃の支払いが
事業用通帳とは別の個人通帳で
経理処理が漏れていた
といったような感じです
この違和感が
計上漏れ
2重計上
といったミスが見つかるきっかけになります
税務署も前年比較をしています
税務調査では必ず前年比較が行われます
売上が急に減っている
経費が急に増えている
利益率が大きく変わっている
こういった動きがあると
調査のきっかけになることがあります
だからこそ
提出前に一度
前年と数字を並べて確認しておく
これだけで
ミス防止
税務調査対策
につながります
大きな増減の基準は「違和感」

ここで大切なのは
厳密な基準を考えることではありません
業種によっても
売上規模によっても
数字の動き方は違うからです
なので
事業主ご本人が見たときに
「あれ?」と違和感を感じる変化
これがあるかどうかを見るだけで十分です
売上が思ったより少ない
経費が去年よりかなり多い
こういう違和感が出たところだけ
理由を確認してみてください
税理士との前年比較を勧める理由

つながる会計では
決算や確定申告の打ち合わせの際に
必ずこの前年比較を
事業主の方と一緒に行うようにしています
税理士から見ると
「少し変だな」と感じる数字でも
事業主の方からすると
「それは理由がある変化です」
ということもあります
逆に
事業主の方が気づいていない違和感に
税理士が気づくこともあります
そのため
事業主と税理士が横に並んで
数字を一緒に確認するようにしています
前年比較のポイント
前年比較では
次の二つだけ確認すれば十分です
売上
経費
の大きな増減です
もし「ちょっと変だな」
と思うところがあれば
入力漏れがないか
二重計上がないか
去年と処理方法が変わっていないか
このあたりを軽く確認してみてください
本年中における特殊事情欄の活用
前年比較をしてみて
売上が大きく増えている
経費が大きく増えている
こういう場合でも
きちんと理由があることもあります
新しい設備を購入した
事業の内容が変わった
人件費や広告費を増やした
こういった理由がある場合は
決算書の「本年中における特殊事情」
という欄に理由を書くことをお勧めします
「何故数字に大きな変化があったのか?」
という税務調査官の疑問に対し
理由をきちんと書いておくことで
余計な疑いを持たれる可能性が減ります
こと細かに書く必要はありません
一言概要だけ書いておけば大丈夫です

まとめ
確定申告は作業が終わると
早く提出してしまいたくなるものです
ただ
提出する前に、前年と数字を比較する
そのほんのひと手間だけで
意外なミスを発見できて
安心して提出できるようになります
数分でできる確認なので
ぜひ提出前に一度チェックしてみてください
予告
今回は確定申告書を提出する前に
ミスを防止するためのチェック
という意味での前年比較について触れました
ただ、前年比較を
ミスの防止のためだけに活用する
ということではもったいないです
前年比較のもう一つの役割は
「事業の変化に気づくこと」
売上はどう変わっているのか
経費の使い方はどう変わっているのか
こうした変化を見ることで
事業の改善のヒント
経営判断につながる気づき
が得られることもあります
この話は確定申告が落ち着いた頃に
改めて記事にしたいと思っています
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